２００１年　テレビゲームソフト　年間売上　ＴＯＰ１００

集計期間　２００１年１月１日　〜　２００１年１２月３０日

Rev.2.0

　本データはエンターブレイン社発行「週間ファミ通」７００号　ソフト＆ハードランキングSpecial　特集記事より抜粋。誤記訂正しています。

　ちなみに、過去公開されたデータはコチラを参照。
　ソース１(Rev.1.0)．ファミ通６８４号　特集記事
　ソース２(Rev.1.1)．ファミ通　４月５日増刊「ファミ通クロスレビュー２００１　パーフェクトガイド」内　ソフト売上げＴＯＰ１００記事

　＜総括＞
　２００１年はゲーム業界にも不況の余波が押し寄せ、１月にはセガのハード市場撤退、ドリームキャスト生産中止報道に始まり、
年末商戦にかけてもこれといったビックなタイトルが少なく強力に売れたソフトが無い年になりました。
年間ミリオン突破タイトルは４本。例年とほぼ同数ではありますが、本数がやや後退。まさに市場転換が始まりつつあります。

　ＰＳ２市場は良くも悪くも市場が安定してきたようです。セガがＰＳ市場へ参入し既存参入メーカーとどう張り合うか見ものではあり
ましたが、 結果を見る限り真・三國無双２によるコーエー、ガンダムＤＸによるバンダイが健闘。セガは今年はヒットに恵まれてい
ませんが、来年はＰＳ２でバーチャファイターが出ます。序盤は様子見といった振る舞いでした。
　しかしながらナムコが不調。どうしたナムコ！？。ＳＣＥブランドソフトも転換点に差し掛かっています。
　ハード販売台数は多いのですが、対応ソフトを出せば売れるかというとどうもそういう市場ではなくなってきているようです。
　ＦＦＸ、ＧＴ３がミリオンを突破。特にＦＦはＰＳ２での売れ行きに注目が集まったが唯一ダブルミリオンを保ち、スクウェアとしては
かろうじて面目を保っている状況です。ＦＦ次回作はオンラインゲーム専用となるだけに今後も注目であることは間違いなさそう。
　ＰＳ２でやるなら、ユーザーは時間をかけて取り組む大作ソフト、やり込める本格的なジャンルを望んでいるようです。セガには
ある意味でＲＰＧジャンルが弱点なだけに生き残れるかが鍵になりそうです。

　また、下位ラインアップを見ると、昨年まで確実に売れたソフトジャンルが今年は散々な状況になっています。特に遊戯王などを
中心としたカードを題材としたゲーム、ｂｅａｔｍａｎｉａを中心とした音ゲーの衰退が目立ちます。
　あとはギャルゲー市場もコアなファン層を狙っている市場であるが、一時期ほどの勢いが見られない。ギャルゲーは１０万本が壁
になっています。

　ただ、コアな層を狙ったジャンルはそこそこの健闘を示しているものもあります。例はガンダム関連、スパロボ関連でしょうか。
また、上半期はワンピースを題材としたゲームの健闘が目立ちました。良くも悪くも市場は独自路線を明確に示し、ファン心理を
つかんだソフトが売れているようです。

　下半期に注目し、健闘したソフトをあげるとすれば５６位のＴｅｔｒｉｓ。ある意味で昨年のソフトがちょっとしたきっかけ、ＰＲで売れた
典型でしょうか。また、３２位のピクミンもテーマソングがＣＤ売上げで上位に食い込み、連動してソフトが売れるというＧＣ市場に
とってはいい効果が出たと考えます。

　今年はゲームボーイアドバンス、ゲームキューブと任天堂の新ハードが発売され、ハードに辛うじて引っ張られた市場になりました。
　これに併せて任天堂が独自なソフトラインアップで他社と違った差別化に成功した年になりました。
　来年は２月にＸＢＯＸが発売されます。業界にも本格的に海外ブランドが進出してくることになります。
　まさに来年は１９９６年にかけてのＳＦＣ→ＰＳに見られた市場シフトが起こるかもしれません。それが、ＧＣかＸＢＯＸかあるいはＧＢＡか。